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シチュメモ

1.

「そんなことで、死んだ息子さんが喜ぶと思ってるの!?」

「……あの子は、泣きも笑いもしませんわ。

だって、もう死んでるんですもの。

死人はもう、何も感じもしなければ何も話もしませんから」

振り返る無表情なその目から、一筋の涙が落ちた。

2.

「じゃんけんぽっ、よしっ」

「うわっ、今日は俺かよ」

「じゃあ、よろしく頼むよ、憎まれ役」

「今月もう何回目だよもうー」

取調室に入る2人。

「オイ、いいかげんにしろよおっさん、お前以外に誰がこんなことやるってんだ」

「やるわけないって言ってるでしょうがっ」

「あぁん!?

お前みたいなクソ無職はしょせん金に困って盗むか自殺するかぐらいしか

やることねぇだろうよ。

そんなんだからヨメにも子供にも逃げられるんだよ、

たいがいにしろよ、仕事増やすんじゃねぇぞボケが」

「なんだとコラァ!

お前なんかに何がわかる!

さっきからお前…!」

「言い過ぎだぞこの馬鹿がっ!

さっきから失礼が過ぎるぞ!」

「いてっ!

何しやがる!」

「それはこっちの台詞だろうがっ!

取り調べだからって何言ってもいいわけじゃねぇだろうがっ!」

「こんなおっさんに気なんか使う必要…」

「いいからお前いったん出ろっ、オラッ」

「な、ちょっ、オイっ!」

「どうもご無礼を、済みませんでした。

最近の若い連中はどうにも礼儀ってものを知りませんな」

「まったくだ、どういう教育してんだ」

「どうも申し訳ございません、私のような叩き上げでは、

あぁいうエリートのボンボンはナメくさってるもんで、

全く、どうにもならん体質の世界ですよ」

「ウチの若いのも似たようなもんですよ。

イチから説明してやらなきゃ何もできないクセに、

知らない世界だってのに自分自分で、

説明した通りになんかやりゃしない」

以下略。

取調室の二人一組テクニックの件でした(笑

3.

「あなた魔法使いなんでしょっ!?

助けてよ、なんとかしてよ、あのひとを生き返らせて!!」

「魔法使いだからって……、何でもできるわけじゃないんだよ…」

無力に去ってゆく背。

4.

「お前は・・・・・・で、お前がやったに間違いないんだ」

「ほほ…、刑事さんたら、想像力が豊かですこと。

小説家にでもおなりになられては?」